「キャンプイン」
2010.2.7
 長いシーズンがいよいよ始まりました。キャンプ初日は雨のスタートになりましたが、幸い宮崎には素晴らしい施設があり、練習量に不安はありません。第1クールを見た限りでは、全員が自主トレできっちりと体を仕上げて順調に来ているという印象を受けました。キャンプインにあたり、選手たちにミーティングで伝えたのは「昨年は昨年だ」ということ。「昨年日本一になったからといって、いい位置からスタートできるわけではない。原点に戻って戦おう」と話しました。練習の様子を見ているとティー打撃にしてもキャッチボールにしてもランニングにしても、基本を重んじながら丁寧にやろうという姿勢を感じます。

 そんな中で、坂本がキャンプ初日の練習を体調不良で休みました。無理をすればやれたかもしれませんが、本人には「2月2日が坂本勇人のキャンプインだぞ」と伝え、休ませたのです。私の高校時代、大学時代の監督でもあった父親は、風邪を引いた選手を絶対に練習に参加させませんでした。その効果もあり「俺は大きなケガをさせた選手はいない」と話していたのを覚えています。やはり、万全でない体調で練習すれば、思わぬケガをする可能性も高くなるでしょう。そして、体調不良というのは、その選手に隙があるとも言えます。練習ができないもどかしさを反省するいい機会にもなると思っています。だから風邪を引いた選手を休ませるという方針は、私も実践しているのです。決して風邪を引こうとして引いた訳ではありませんが、選手は2月1日のキャンプインに備えて自主トレをしてきているのです。坂本にはいい「戒め」になったと思っています。

 第1クールはラミレスや高橋由、谷などが内野のノックを受けました。外野手にとってもゴロ捕というのは重要な練習ですし、内野手の気持ちを知ることも大切です。広い意味でいえば危機管理という意味合いもあります。一塁が守れればチーム戦術としてバリエーションが広がります。中でもラミレスは一塁挑戦に意欲を見せています。自分がファーストを守ればチームがうまく機能すると思っているようです。前向きな気持ちで挑戦しています。オフにはフロリダで練習してきたようですし、私としては選択肢が増えていいことだと思います。最終的にはレフトに落ち着くかもしれませんが、本人の強い意志でやっていることです

 ブルペンにも活気があります。2月1日というのは時期的に50%ぐらいの仕上がりとみていますが、これが100%になったらと想像すると恐ろしい。そのぐらい順調にきていますね。今年も投手陣の競争は厳しくなると思いますが、それぞれがそういう環境にやりがいを感じながら、キャンプ序盤から火花が散っています。山口もローテを確約しているわけではありません。先発にしたからといってローテに入れるかどうかは別問題です。内海もキャンプ初日からブルペンでカットボールを練習しています。投球の幅を広げることはいいことだと思います。

 以上がキャンプ第1クールでの、大まかな感想です。第2クールからは、実戦的な練習も増え、14日の紅白戦に備えます。私もWBCのあった昨年とは違い、腰を据えてキャンプに臨めます。ビシビシと鍛え、強いチームを作っていきたいと思っています。
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